表現・対話の授業

 「表現・対話」の授業では小学生~中学生数名が週に1回集まって開催しています。特にカリキュラムを決めているわけではないのですが、その時々のみんなの希望に応じて題材を決めます。非常に好評を頂いております。ここ近年の学習内容を簡単に記載しますが、毎時間非常に深い学びになりますので、詳細はまたブログに綴ったり、動画で説明していこうと思います。

① ビブリオバトル

 
 「参加者がおすすめの書籍を持ち寄り、5分間でプレゼンをし、最も読みたくなった1冊(チャンプ本)を投票で決める」のがビブリオバトルの公式ルールです。しかし、ここ「サードプレイス」で行うビブリオバトルは「バトルをしない」「制限時間を設けない」「自分の好きな本を好きなだけ語る」時間にしています。
「本を(読む)」「台本を(書く)」「発表する(話す)」「発表を(聴く)」という一連の言語活動の充実が図られることが1点。また、互いの発表内容を聴くことで、その子の人生背景や考え方にも触れることができ、互いの個性を尊重する態度も生まれるように感じます。

② 対話

 その時々にみんなが興味を持っているテーマについてオープントークをしています。教員が決めたテーマではなく、子どもたちから出てきた疑問を掘り下げていきます。以下はこれまで話し合った内容の一部です。

・生きていく上で一番大切なこと

・みんなの幸せの条件ってなんですか?

・素直になるためにはどうしたらよいか?

・なんのために勉強するのか?

・なんのために生きるのか?

・「所有する」ってどういうこと?

・AIによって仕事が少なくなると、人間は何をして生きていけばよいか?

・人間とAIの違いについて
・子どもは大人にどのように話を聴いてほしいか?
・これだけはして欲しくないことについて
・愛情表現について 

・現代の教育システムについて 等々

③ 読書会

 共通した一冊の本を持ち寄り、長い時間をかけてじっくり読んでいきます。2025年に読んだ本は以下です。子どもたちにリサーチしてその都度本は決定しています。

高校生のための読書への招待 読書体験記 一ツ橋文芸教育振興会

「行為の意味~青春前期の君たちへ贈る心の詩」 作 宮沢章二
 

「星の王子さま」 作 サン=テグジュペリ

「モモ」 作 ミヒャエル・エンデ


 まずは通読し、時には音読したり、精読して印象に残っている文章についてシェア・話し合いをします。さらにそれぞれ得意な方法(絵や文章)で発表したり、疑問点について調べて作品について深めていきます。教員はファシリテーションに徹底し、ほとんど教えることはありません。

 学校に行っていない小中学生がこんな深い人生の大命題について語れる言葉を持っていることに驚きつつ、「大人が教育の在り方について見直さないといけない」と参加しながら常に感じます。子どもたちも「あっという間に時間が経った」「これ以上の作品にはこれから出会えないんじゃないかとすら感じる」と毎回、付箋やメモだらけになった本をカバンに入れながら喜んで帰っていきます。豊かな人生というのは、学校へ行く行かないではなく、「自分の心に積み重なっていく感動や経験、学び」があることなんだと改めて感じる時間です。
 
 参加ご希望の方は若干名募集しています。10月~3月までの半年の開催ですが、入会のご興味ある方はお問い合わせください。特に学年は定めていませんが「読む・聞く・話す・書く」等の言語活動(小学校高学年程度以上)ができること、人の話を聴き合うことができればご参加頂けます。